金曜の夜、彼と連絡が取れない寂しさを埋めるべくあたしは、男友達たちを呼び出した。
毎晩誰かしらがいるチャットで。

「明日(土曜日)暇?」
「暇なら集まりません?」

彼らはこういう突然の呼び出しにも柔軟に応じてくれる。
前から行きたかったちょっと渋い和風居酒屋。
場所は、偶然にも彼らのホームタウン。
それもあってか、4人も集まってくれた。

ここでのあたしは、我が儘言いたい放題のお姫さま。
それでも彼らは集まってくれる。
笑って、笑って。
すごく居心地がいい。

紅一点なのもいい。
チャットでも女は少ないし、居ても、ほんとうに女かどうかは誰もわからない。
こうしてオフにガンガン顔を出すのは私くらいだ。
といっても、もとは友人らの集まりに、ネットでいろんな人が絡んできている集団だから、完全に見知らぬ人たちの集まりというわけではない。

去年結婚した友人が、結婚式を秋に控え、離婚の危機という。
この歳になるともう、まわりの女友達はほとんど結婚している。
子どもがいるところも多い。
すでに離婚している人もいる。

あたしは。

結婚どころか、3、4年付き合っても親に紹介してもらえないというのが続き、そのあと掴んだ藁は完全に藁でぶくぶくと沈み、それでも沈んでなるもんかとまた何かを掴んだところ。
これが藁か救命ボートかはまだわからない。
今度こそ紹介してもらえるのだろうか。

我が儘なお姫さまでいられるのはすごく楽しくて、楽。
でも、どこかでこれでいいのかという思いもある。
けど、あたしは皆みたいにうまく恋愛ができない。
ちやほやされる方法はわかっても、たったひとつを見つける方法を知らない。

彼はあたしだけを愛してくれるのだろうか。
あたしは彼だけを愛せるのだろうか。

あたしは皆のでなく、たったひとりのお姫さまになれるのだろうか。

コメント

おと
おと
2009年6月3日9:22

異性からちやほやされる術を持っているのは羨ましいですね。

もかさんの人柄と愛嬌が男性を惹きつけているのですからこれは立派なアビリティ。

また、御馳走になっても相手への感謝の気持ちを忘れていないのがよろしいのではないでしょうか?
これが出してもらうのが当たり前みたいになるとスイーツ(笑)になってしまうので注意が必要ですね。

感謝の気持ちを忘れず謙虚であればたったひとつを見つける日も近いはずですよ!

毛力
2009年6月6日22:03

☆おとさま
返信遅くなってすみません…。

皆にちやほやされても、ほんとうに好きな人から愛される方法がわからないのです…。
たぶん、気負うからいけないのでしょうけど。

ごちそうになったら必ず「ありがとう」「ごちそうさま」は言いますねー。
当然、なんて顔はできません。
半分とはいかなくても、6500円だったら3000円とか、相手が1万円札をだしたなら小銭とか、できればちょっと払いたい。
とはいえ、超薄給で、できればほんとなら奢って欲しいですけど、奢ってもらいたいから男性と食事に行くわけじゃないですから。
私は楽しく過ごしたいだけ。

たまに「当然」っていうふうな態度の女がいますが、アレは信じられませんね…。

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